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ウロコフネタマガイ (Scaly-foot gastropod)

01_20100213130922.jpg和名: ウロコフネタマガイ
英名: Scaly-foot gastropod (Armored gastropod)
学名: Crysomallon squamiferum
生息地域: インド洋、海嶺フィールド 深海(2420~2450m)
全長: 4cm

 ウロコフネタマガイは、2001年にインド洋から発見された巻である。体表に硫化鉄でできたを持っており、鉄のを持つ生物の発見として注目された。 そのの様から俗にスケーリーフット(scaly-foot、「を持つ足」の意)とも呼ばれる。体の構成成分として硫化鉄を用いる生物の報告は本種が初となる。
 体の弱い部分を覆うように硫化鉄製のウロコでガードされた巻。 そのウロコは人間の歯の2倍の硬度を持ちしなやかさも備える優れものらしい。

採集地Fig-2.jpg  モーリシャスの東南東、かいれいフィールドと呼ばれる区域で発見された。このエリアは3つの海洋プレート(アフリカプレート/オーストラリアプレート/南極プレート)が接する地点(ロドリゲス海嶺3重点)の、約22km北方にあたる。  このかいれいフィールドの深度は2420~2450m、2000年に海洋研究開発機構(JAMSTEC)の無人深海探査艇「かいこう」によって発見された熱水噴出孔である。深海の生物相調査は世界各地で行われているが、ウロコフネタマガイは今のところこの海域からしか発見されていない。


 かいれいフィールド周辺には西太平洋と大西洋の生物相が混在しており、ウロコフネタマガイ以外にもアルビンガイ(Alviniconcha hessleri)のような希少な深海性の類が発見されている。その為、この海域は国際的な研究競争の場となっている。
03_20100213131044.jpg
かいれいフィールド熱水活動域の写真。 (インド洋水深2450m) 熱水には 、大量の水素が含まれている。

 最初にウロコフネタマガイが発見されたのは2001年、アメリカの研究チームによるものである。  この結果はアメリカの学術誌であるサイエンスに報告された。1年後の2001年、JAMSTEC を中心とした日本のチームが海域を再調査し、個体の採取を行った。2006年には再び JAMSTEC や産業技術総合研究所の共同チームが調査を行い、飼育実験なども行っている。

特徴02_20100213131618.jpg
 ウロコフネタマガイはベントスであり、チムニーの壁面などにを持った足を広げて付着し、アルビンガイ群集とともにコロニーを形成している。ウロコフネタマガイはコロニーにおいて最も内側に分布し、チムニーに直接接している場合が多い。それに対しアルビンガイなど他の生物は、ウロコフネタマガイの上に積層して生活している様子が報告されている。
ウロコフネタマガイの殻の直径は最長部で約4cmである。貝殻は共に黒色に近いが、深海から採取して飼育を続けるとが沈着して褐色を帯びる。鱗は前述の通り硫化鉄を成分としており、幅数mmのものが密に配列している。 鱗を構成する硫化鉄は単磁区構造の結晶で磁性を帯びており、また強度的にも優れたものである。一般的な巻は、外敵に襲撃されるなどして危険を察知すると蓋を閉めて身を守るが、ウロコフネタマガイは蓋を持たない。捕食性のカニやエビなどに襲われると、鱗を持った足を縮めて鱗で防御する。

 ウロコフネタマガイが棲むチムニー周辺にはいわゆる化学合成生態系が形成されており、そこに生きる類の多くは硫黄酸化細菌を体内に共生させている。既知のアルビンガイやシロウリガイが鰓に細菌を共生させてエネルギーを得る一方、ウロコフネタマガイは消化管の組織中に共生細菌を保持している。

飼育
 2006年のしんかい6500による探査では、スラープガンと呼ばれる掃除機様の吸引機能を持った装置で生体が採集され、支援母船「よこすか」上で飼育実験が行われた。採集された個体(184個体)の飼育を船上で試みた結果、3週間にわたり90% 以上の個体が生存したが、次第に活動が低下した事が報告されている。  また、この間に沈着した殻や鱗のストレスの原因となった事が示唆されており、長期の飼育には海水中の溶存酸素量を低下させる必要があると考えられている。 このとき採取されたウロコフネタマガイの一部は新江ノ島水族館に輸送されたが、数日間の飼育の後に死滅している。現在(2006年3月31日~)では、標本化されたものが同水族館で展示されている。

テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 生き物 深海 硫化鉄 貝殻 ストレス 水族館 インド

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